爆笑テレモカぐり日記 〜コールセンターより愛を込めて〜

とうとう三十路に突入した健康食品通販コミュニケーターもかぐりの毎日繰り広げられるお客との爆笑エピソード、あくの強いおばさ、あ、いや先輩方とのやりとりをつづった全て実話の物語。

十人十色。とはよく言いますが、通信販売会社のコミュニケーターをしておりますと、ほんっとぉ〜にいろんな方がいらっしゃいます。

なかには、

「私についてるこのお客様番号っていうの、違う番号にしてくれない?」

お客様、これはコンピューターに新規登録をする際、自動的に割り振られている番号でございまして、手動で変更することはできないのですよ・・・。

「いやなの、いやなの、いやなのよ〜っ」

そう駄々をこねられましても、と齢30歳のもかぐりは60歳代のかたをなだめる。

「もう一回私の登録をしなおせばいいじゃない?そうしたら違う番号でできるでしょ?」

「はぁ、それは可能でございますが、そうなりますと今までお客様が貯めてらっしゃったポイントがすべて消えますが、よろしいでしょうか?」

「なんですって?!そんなのひどい!私はポイントで商品と交換しようと思ってるのよ、そのまま残しといてよ〜っ」


んじゃ、どうすればよろしいんですかい?

結局、そのお客様には毎回印字された番号を修正ペンで消して、上から手書きで別の番号を書いていく・・・非常にややこしい。

「字画でしらべたのよ、そしたらこの番号全部たしたら、とっても運が悪くなる番号だったのよ〜っ」

・・・非常にややこしいお客さまでございました。
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今風のネット通販は、先払いやeバンク振込み、クレジットカード払いが主流だろうが、今私がいる通信販売会社はそんなものとは無縁。

昔ながらの郵便振り込みか、代金着払いばかり。

しかもお客は50〜70歳、時には90歳間近のお客様ばかり(汗)

着払いならすぐに入金確認ができるが、商品と同梱の振込用紙を入れている方法だと・・・必ず支払いを忘れる方が・・・。

ピルルルッ。
「はい、○○会社もかぐりでございます」
「ちょっと!入金の催促の手紙が来ているんだけどこれどういうことっ?私がいつ頼んだっていうの!」

どうしてそんな人に限って、短気で・・・支払うことすら忘れている人が多いのだろう(苦笑)

たいていは説明すれば思い出したり理解してくれるのだが、中には

「あ、あら、あ〜、あの商品ね。確かに来たわよ。でもあれって無料のプレゼントじゃなかったの?だから払わなかったんだけど」

・・・送ったのは一ヶ月分です。
一ヶ月分でなんで無料なんだよ?おかしいだろそれって〜(汗)



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今日もラジオショッピング

結果はまぁまぁ

「はい、では一週間前後でお送りいたします」
「わかりました。にしてもきみ、声きれいだねぇ〜」

「恐れ入ります(しずしず)」
慎ましやかにお礼を述べる。

へっ、こちとら何年やってると思ってんだよ。言われ慣れてるぜ !

「きっと方言なんか使わないんでしょうね、うんうん」
かってに解釈しているダンディ紳士。

「うふふ、そんな事はございませんわ〜・・・ありがとうございました」


ピッと電話のボタンを切る。

「もかぐりさん、この書類のこの内容なんですけど・・・」
「あ〜、それ、こぎゃんやってこぎゃんすればよかよ〜」

方言丸出しであった。
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フリーダイヤルってかけやすいのでしょうか?

もかぐりはこの仕事が長いので、同じ業種の通販会社に注文の電話をかけるときは、それはそれは相手の気持ちを考えておりますが・・・

ピルルルッ
「はい、お電話ありがとうございます。○○会社もかぐりでございます」

「いつも注文している○山だけどね」
「○山様、いつも大変お世話になっております。本日は御注文でいらっしゃいましたか?」

「いや、さぁ、ちょっと調べて欲しいんだけど」
「はい、なんでございましょう」
自分の注文状況とか入金確認かな?

「朝のテレビでコラーゲンのサプリメントの宣伝があってたんだけど、あれってどんなのか知りたいなぁって思って」

・・・うちはコラーゲンは取り扱ってない。
・・・それって他社製品だよね?

「○山様、そちらは当社では取り扱っておりませんが」
「うん、知ってるよ。だからさ・・・」
次の瞬間、奴はとんでもないことを要求してきた。

「インターネット、あるだろそこに。それで調べてからうちにFAXしてよ」

・・・私はめまいをこらえつつ低い声で
「申し訳ございませんが、そのようなご要望にはお答えできかねます」

と言って断った。

○山さんはぷりぷりしながらも、分かってくれましたが。

対面同士でもそんなことが聞けるのか?通販ならではなのか?!







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中国産製品の毒物事件。
連日放送されてますよねぇ。
怖いですねぇ。

我が社の健康食品も、中国産のものがあります。
お客さんからの問い合わせが結構入りまして….
「はい、確かに中国産でございます。ただ私どもは日本人職員を現地工場に駐在させておりますし、工場は国際品質規格ISOを取得した安心安全な…」
いつもどおりのお決まりな説明をする。

するとその男性客は

「じゃあ、小島よしおだね」

……は?

「中国産?でもそんなの関係ねぇってことでしょ」

「は、はぁそうですね…」
「んもぅ、歌ってよ〜」

私になにを言わせたかとねっ





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通販会社のコミュニケーターにとって、一番大切なのは「お客様との心の通ったコミュニケーション」

「ええ、はい、うふふっ」
今日も今日とて電話は鳴る。
そしてもかぐりは一生懸命お話しに付き合う。

ふだんのもかぐりは気がそんなに長くはない。
しかしそれが「仕事」となると違う。
粘り強〜くお客に付き合います。

時にはお客から勘違いされるくらい…。

「本当にきみは、もかぐりさんだっけ?気持ちの良い応対をしてくれるねぇ」
「いえいえ、とんでもないことでございます(だって仕事ですから・・)」
「女房にも子供にも冷たくされてるから・・・よけいにやさしさがしみるよ」
苦労されてるのかしら。
「あと20年若かったら、離婚して君にアタックしているなぁ〜」
無理な事は言うな。
そして彼の妄想は続き・・・


「今なら愛人にするくらいだけど、


それでもいいかな?」




「・・・(イヤデスっ!)怒」
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